パラメータ
TokenHandle
情報を取得したいアクセストークンを識別する。TokenInformationClass で TokenSource
を指定する場合、ハンドルは
TOKEN_QUERY_SOURCE アクセス権を備えていなければならない。TokenInformationClass
でほかのいずれかの値を指定する場合、
ハンドルは TOKEN_QUERY アクセス権が必要である。
TokenInformationClass
関数が取得する情報のタイプを示すために、TOKEN_INFORMATION_CLASS 列挙型のいずれかの値を指定する。
TokenInformation
要求された情報を受け取るバッファへのポインタを指定する。次のリストで示す通り、TokenInformationClass
パラメータで指定された情報タ
イプによって、このバッファに書き込まれる構造体が異なる。
TokenInformationClass |
返される構造体
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TokenUser |
バッファは、トークンのユーザーアカウントを保持する TOKEN_USER
構造体を受け取る。 |
TokenGroups
|
バッファは、トークンに関連付けられているグループアカウントを保持する
TOKEN_GROUPS 構造体を受け取る。 |
TokenPrivileges |
バッファは、トークンの特権を保持する
TOKEN_PRIVILEGES 構造体を受け取る |
TokenOwner
|
バッファは、新しく作成されるオブジェクトの既定の所有者 SID を保持する
TOKEN_OWNER 構造体を受け取る。 |
TokenPrimaryGroup
|
バッファは、新しく作成されるオブジェクトの既定のプライマリグループ SID
を保持する
TOKEN_PRIMARY_GROUP 構造体を受け取る。 |
TokenDefaultDacl
|
バッファは、新しく作成されるオブジェクトの既定の DACL を保持する
TOKEN_DEFAULT_DACL 構造体を受け取る。 |
TokenSourc
|
バッファは、トークンのソース(作成者)を保持する1つの TOKEN_SOURCE
構造体を受け取る。この情報を取得するには、TOKEN_QUERY_SOURCE アクセス権が必要である。 |
TokenType |
バッファは、トークンがプライマリトークンか偽装トークンかを示す
TOKEN_TYPE 値を受け取る。 |
TokenImpersonationLevel
|
バッファは、トークンの偽装レベルを示す
SECURITY_IMPERSONATION_LEVEL 値を受け取る。アクセストークンが偽装トークンではない場合、関数は失敗する。 |
TokenStatistics |
バッファは、トークンの統計情報を保持する TOKEN_STATISTICS
構造体を受け取る。 |
TokenRestrictedSids |
バッファは、制限付きトークン内の制限 SID のリストを保持する
TOKEN_GROUPS 構造体を受け取る。 |
TokenSessionId
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バッファは、このトークンに関連付けられている Terminal Services
セッション識別子を示す DWORD 値を受け取る。トークンが Terminal Server
コンソールセッションに関連付けられている場合、セッション識別子は 0 である。0 以外のセッション識別子は、Terminal
Services クライアントセッションを意味する。Terminal Services 以外の環境では、セッション識別子は 0 である。 |
TokenInformationLength
TokenInformation パラメータが指すバッファのサイズをバイト数で指定する。
ReturnLength
TokenInformation
パラメータが指すバッファが必要とする実際のバイト数を受け取る変数へのポインタを指定する。この値が、
TokenInformationLength パラメータで指定された値より大きい場合、関数は失敗し、バッファに値を格納しない。
TokenInformationClass パラメータの値が TokenDefaultDacl であり、トークンに既定の
DACL が割り当てられていない場合、この関数は
ReturnLength が指す変数を sizeof(TOKEN_DEFAULT_DACL) に、TOKEN_DEFAULT_DACL 構造体の
DefaultDacl メンバを
NULL に設定する。
戻り値
関数が成功すると、0 以外の値が返る。
関数が失敗すると、0 が返る。拡張エラー情報を取得するには、GetLastError 関数を使う。
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